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日本政治参院選は自公維など3分の2超獲得、安倍首相は大胆な経済対策表明
7月11日、第24回参院選は、自民、公明の連立与党とおおさか維新の会の改憲3政党が74議席を獲得し、非改選の改憲支持勢力の議席と合わせ、参院全体の3分の2を超える162議席となった。10日、都内で撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai )
第24回参院選は、自民、公明の連立与党とおおさか維新の会の改憲3政党が77議席を獲得、非改選の改憲支持勢力の議席と合わせ、憲法改正に前向きな勢力が参院全体の3分の2を超す165議席を占めた。
安倍晋三首相は10日夜にテレビ各社のインタビューに答え、アベノミクスをさらに進めることに信任を得たと述べた。さらに内閣改造に踏み切る方針を示すとともに、大胆な経済対策を策定していくと述べた。
安倍首相は、アベノミクスを「しっかりと進めて行けと信任を得ることができた」と勝利宣言するとともに、沖縄選挙区と福島選挙区で現職閣僚が落選したことも念頭に「新たに強力な布陣を作っていきたい」と述べ、内閣改造を実施する意向を示した。
その時期については、経済政策の策定状況をみながら、与党と相談していくとした。経済対策について、規模は言えないとしつつ、包括的かつ大胆な内容になることを明らかにした。
一方、憲法改正には衆参両院で3分の2を超える賛成が必要だが、非改選の改憲勢力を合わせ、参院でも3分の2超の議席を獲得。新憲法下で初めて改正の発議が可能な状況になった。
ただ、憲法改正について安倍首相は「憲法のどの条文をどう変えるのか、議論が収れんしていない」と述べ、国会に設置されている憲法調査会での議論の進展を見守る構えを明らかにした。
消費増税の延期の結果、実現が危ぶまれている2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標に関しては「堅持していく」と語った。
最終獲得議席は自民党が追加公認の無所属1人を加えて56議席、民進党が32議席、公明党が14議席、おおさか維新の会が7議席、共産党が6議席、社民党1議席、生活の党1議席、無所属4議席となった。
(田巻一彦 石田仁志 取材協力:宮崎亜巳)