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スポーツトランプ今度はPGAツアーを非難、自身のコースからメキシコへ会場変更で
6月1日、男子プロゴルフツアーを運営する米PGAツアーは世界選手権シリーズのキャデラック選手権を、来年からメキシコで開催すると発表した。同大会はこれまで、米大統領選で共和党候補指名を確実にした実業家ドナルド・トランプ氏(写真)が所有するフロリダ州マイアミのゴルフコースで開催されてきた。1日撮影(2016年 ロイター/Lucy Nicholson)
男子プロゴルフツアーを運営する米PGAツアーは1日、世界選手権シリーズのキャデラック選手権を、来年からメキシコで開催すると発表した。
同大会はこれまで、米大統領選で共和党候補指名を確実にした実業家ドナルド・トランプ氏が所有するフロリダ州マイアミのゴルフコース「トランプ・ナショナル・ドラル」で開催されてきた。
PGAツアーは来年からメキシコシティーの会場に変更し、新スポンサーはメキシコの複合企業サリナス・グループになると述べた。
これに対し、トランプ氏は声明で「PGAツアーは利益を優先し、米国の数千人分の雇用や、地元社会と慈善団体が手にする数百万ドルの収入、この大会を毎年の恒例行事にする数十万人のファンの楽しみを奪った」と主張。「この決定は私が米国大統領に立候補した理由をさらに具体化することになった」と述べた。
同氏は選挙キャンペーンでメキシコに毒づく発言を繰り返してきた。PGAツアーは政治的な判断ではないとしているが、トランプ氏は声明の中で、米企業の一部が雇用をメキシコに移そうとしているのと同じことだと述べた。
トランプ氏の息子のエリック・トランプ氏は、ここ数年冠スポンサーを務めたキャデラックは、今後も継続したい意向だったと述べた。キャデラックの担当者はコメントの求めに応じなかった。