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人権問題拘束された香港「体制批判」書店店主が会見、中国当局の監禁を告発
6月16日、中国共産党に批判的な本を扱う香港の書店「銅鑼湾書店」の関係者ら5人が昨年行方不明となった問題で、解放されて2日後の16日に香港で記者会見を行った書店店主、林栄基さんが、自分は中国当局に8カ月以上拘束されていたほか、5人のうち1人は香港から拉致されたと語った。写真は香港で撮影(2016年 ロイター/Bobby Yip)
中国共産党に批判的な本を扱う香港の書店「銅鑼湾書店」の関係者ら5人が昨年行方不明となった問題で、解放されて2日後の16日に香港で記者会見を行った書店店主、林栄基さんが、自分は中国当局に8カ月以上拘束されていたほか、5人のうち1人は香港から拉致されたと語った。
林氏は、昨年12月末に失踪した同業者の李波氏は香港で拉致されたのであり、中国当局による香港への「越権行為」は容認できないと述べた。
自らについて林氏は、昨年10月に深センで拘束され、14時間かけて東部寧波に連行されたと説明。1人で個室に監禁されて本土での禁書販売について繰り返し尋問を受けたと述べた。この間は、家族との連絡も弁護士との接触も禁止されたという。その後、広東省の韶関に移された。
2月に林氏ら4人が中国のテレビで、本土における「違法な書籍販売」で拘束されたと証言したが、林氏は、証言内容は中国当局が「台本を作った」もので、当局の要求通り話すよう強要されたと述べた。
林氏は疲れた様子で、この事件は「明らかに香港の権利に抵触」しており、発言する必要を感じたと会見を実施した経緯を述べた。