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中東イラクのファルージャ奪還作戦始まる、市街地の市民5万人の安全は?
軍の退避指示にかかわらず、5万人以上の市民が残ったまま
5月23日、イラクが過激派組織イスラム国(IS)に支配されているファルージャを奪還する作戦の開始を宣言し、市街付近で戦闘を展開するなか、国連は、市内にまだ5万人の市民が残っているとして懸念を表明した。写真は国連の旗。ヘラートで2009年11月撮影(2016年 ロイター/Morteza Nikoubazl)
イラクが過激派組織イスラム国(IS)に支配されているファルージャを奪還する作戦の開始を宣言し、市街付近で戦闘を展開するなか、国連は、市内にまだ5万人の市民が残っているとして懸念を表明した。
アバディ首相が22日に奪還作戦開始を発表する前に、軍は市民に退避するよう指示していた。
国連のドゥジャリク報道官は「われわれの推定では、ファルージャ市内には依然5万人が残っている。人道状況は明らかに、極めて不安定だ。市民の安否を強く懸念している」と述べた。
市内に残っている市民について、イラクは5万人を上回る数字を想定。米軍は6万─9万と推定している。
ドゥジャリク報道官は「市民に安全な避難経路を確保することが重要」とし、避難民が直面する最大の問題の1つは気温の上昇と脱水症状だと述べた。