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LGBT米下院、LGBTの権利を守る法案を1票差で否決
5月19日、米下院は、連邦政府の契約企業で働くLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の従業員の権利を守る法案を僅差で否決した。写真は同性カップルの小さな絵図が飾られたカップケーキ。2013年6月にサンフランシスコ市庁舎で撮影(2016年 ロイター/Stephen Lam)
米下院は19日、連邦政府の契約企業で働くLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の従業員の権利を守る法案を僅差で否決した。
共和党の議員の多くが反対に回ったためで、議場では「恥だ、恥だ、恥だ」との叫び声が沸き起こった。
この法案は、米民主党のショーン・マロニー議員(NY州選出)が提案したもので、軍事建設・退役軍人歳出法の修正案となっている。下院本会議場での表示によれば、当初は十分な賛成票を得て、成立するとみられていた。
しかし、下院共和党の幹部たちが採決に許された時間を引き伸ばし、党所属議員に立場を変えるように促したことで、法案は結局、213対212で否決された。
民主党所属の183人が修正案に賛成し、共和党の29人も賛成に回った。213の反対票すべてが共和党議員によるものだった。共和党3人と民主党5人の合わせて8議員が棄権した。
議員たちは、投票時と、結果が公表されるまでの数分間に賛否の立場を変えることが認められている。
LGBTへの平等な権利保障は2016年の選挙戦で熱いテーマとなっている。同性婚カップルのウエディングケーキを焼くことは菓子店の「宗教上の自由」を侵害するのか、あるいは、トランスジェンダーがどの公共トイレを使うかを政府が決めるべきか、といった議論が国政レベルで巻き起こっている。