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ハッカーバングラ中銀の現金盗難、米ソニー・ピクチャーズへのサイバー攻撃と酷似
英BAEシステムズが、国際金融機関やグローバル企業へサイバー攻撃が同一手法によるものと指摘
5月13日、英BAEシステムズの調査報告によると、バングラデシュ銀行(中央銀行)から8100万ドルを盗むのために使われた悪質なソフトウェアは、2014年の米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへの攻撃など、他のサイバー攻撃と関連している可能性がある。写真はワルシャワで2013年2月撮影(2016年 ロイター/Kacper Pempel)
英BAEシステムズの調査報告によると、バングラデシュ銀行(中央銀行)から8100万ドルを盗むのために使われた悪質なソフトウェアは、2014年の米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへの攻撃など、他のサイバー攻撃と関連している可能性がある。
BAEは13日に公表予定の報告書で「アジアのひとつの銀行における単独の事件とみられていたことが、より広範な活動の一環だった」としている。
報告書によると、悪質なファイルのサンプルを集めるリポジトリを綿密にチェックした結果、悪質なソフトが発見された。類似したソフトは、国際銀行間通信協会(SWIFT)の送金システムの不正メッセージを使ったベトナムの商業銀行への最近の攻撃にも使用された。
また、これらの攻撃で、ハッカーが足跡を消すために使用した独特のコンピュータコードは、ソニーへの攻撃で使われたコードと類似しているという。