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日本銀行日銀の学歴詐称問題、岩田副総裁と桜井審議委員「博士号取得せず」
桜井氏については大蔵省の特別研究員などでも細かな食い違いが多数
5月10日、日銀の桜井真審議委員と岩田規久男副総裁(写真)は午後の衆院財務金融委員会で、東大博士課程で単位を取得したが、博士号は取っていないことを明らかにした。2013年6月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
日銀の桜井真審議委員と岩田規久男副総裁は10日午後の衆院財務金融委員会で、東大博士課程で単位を取得したが、博士号は取っていないことを明らかにした。宮崎岳志委員(民進)への答弁。
同席した日銀の中曽宏副総裁は「博士課程修了」との履歴は「経歴詐称に当たると考えないが、適切に対応したい」と回答した。
桜井委員は「博士号は持っていない」「単位取得して中途退学となっている」と述べた。
修士論文については「四十数年前なのであまり記憶が定かでないが、4ページのものを書いた。東大紛争後のやや混乱期だが、きちっと修士号はいただいた」と説明した。
桜井氏の履歴については、大蔵省財政金融研究室の特別研究員など他の経歴についても、就任時期など細かな食い違いが多数あることが判明し、「色々と組織の移動が激しかったのを反映している。はなはだ申し訳ない」と釈明した。
岩田副総裁は、博士号は持たずに博士課程を修了した場合の経歴が「博士課程終了」だと東大側から就職時に指導を受けたと説明した。
(竹本能文 編集:吉瀬邦彦)