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世界経済IMF「ロシア経済は最悪期脱した可能性、中欧は経済・政治とも不透明感」
中・東・南欧は景気低迷や高齢化のほか、ポピュリスト政党の台頭で状況が悪化と指摘
5月6日、IMFは、ロシア経済が最悪期を脱した可能性を指摘する一方、中欧諸国はユーロ圏の低迷と政治的な移行により不透明感が強まっているとの見方を示した。写真はINFのロゴ、米ワシントンで2013年4月撮影(2016年 ロイター/Yuri Gripas)
国際通貨基金(IMF)は6日、ロシア経済が最悪期を脱した可能性を指摘する一方、中欧諸国はユーロ圏の低迷と政治的な移行により不透明感が強まっているとの見方を示した。
中・東・南欧(CESEE)の経済見通しで、世界的な景気低迷や高齢化のほか、一部の国におけるポピュリスト政党の台頭が状況を悪化させていると警告した。
先月発表された見通しに言及し、ポーランドからトルコに至る地域の今年の成長率は3─4%、ロシアとその他の旧ソ連諸国の大半はリセッションが続くとした。
ただ、ロシア経済については成長に向け改善するとの見通しを示している。
その上で「CESEE諸国は循環的に力強く回復しているが、リスクは増大している」と指摘。多くの国にとって最大の貿易相手であるユーロ圏経済の低迷が最大の障害となるとの見方を示した。