最新記事

2016米大統領選

トランプが外交演説で「米国第一」強調、同盟国は防衛費の負担増を

同盟国の負担増を求める一方、米軍の抑止力増強を主張するなど発言には矛盾も

2016年4月28日(木)11時49分

4月27日、米大統領選の共和党候補指名争いでリードする実業家のドナルド・トランプ氏(写真)は27日、外交政策に関する演説を行い、「米国第一」の立場を強調した。25日撮影(2016年 ロイター/Dominick Reuter)

 米大統領選の共和党候補指名争いでリードする実業家のドナルド・トランプ氏は27日、ナショナル・プレス・クラブで外交政策に関する演説を行い、「米国第一」の立場を強調した。

 自らが政権を任されれば、欧州やアジア地域の同盟国は米国が供与する「防衛の傘」への財政負担の増額を要求するとした上で、それが無理なら同盟国は自衛すべきと主張。「今こそ米国の外交政策の錆を落とし、新たな声とビジョンを取り入れようではないか」と語った。

 さらに「わたしの外交政策はいかなる時もまず米国民の利益と米国の安全保障を念頭に置くものであり、これこそがあらゆる決定の土台となる。『米国第一』こそがわたしの政権において主要かつ最重要なテーマになる」と話した。

 ただ同盟国の負担増を求める一方で、対立する国々への米軍の抑止力増強を主張するなど、発言には矛盾点も見受けられたほか、概ね詳細に欠ける内容となった。

  

[ワシントン 27日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イスラエルのイラン攻撃計画支持せず 交

ビジネス

伊エスプレッソマシン製造社、香港投資会社が買収 M

ビジネス

エクイノールのNY州沖風力発電施設、米内務長官が建

ワールド

中東欧地域はドイツ財政拡張の大きな恩恵受けられず=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 10
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中