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公害中国で元工場付近の学生が白血病などの健康被害、当局は調査を開始
健康診断を受けた641人中、493人が慢性の咳、頭痛、血液の異常、リンパ腫、白血病などの症状
4月18日、中国当局は、汚染された元工業用地付近に建てられた外国語学校に通う数百人の子供たちに、白血病など健康上の問題が生じたとの報道を受け、調査に乗り出した。国営新華社が18日伝えた。写真は北京で昨年10月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung Hoon)
中国当局は、汚染された元工業用地付近に建てられた外国語学校に通う数百人の子供たちに、白血病など健康上の問題が生じたとの報道を受け、調査に乗り出した。国営新華社が18日伝えた。
江蘇省常州市の当局によると、常州外国語学校の生徒と教員は、近隣の元化学工場3カ所から「異常な臭い」がすると昨年12月から苦情を訴えていた。
しかし国営中央テレビ(CCTV)が17日夜伝えたところでは、問題ははるかに深刻であることが示唆された。健康チェックを受けた641人の生徒のうち、493人に慢性の咳、頭痛、血液の異常、リンパ腫、白血病などの症状が見られたという。
CCTVによると、以前行われた環境アセスメントでは、元工業用地の土壌や水から非常に高濃度の汚染物質が検出された。子供たちの体調不良の原因が昨年9月にここに開設された校舎にあると疑念を抱く保護者らは、学校の移転を求めている。保護者らの依頼した調査によると、学校敷地内の土壌や空気中からも汚染が確認されたという。