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シリアISISから奪還したパルミラで子供や女性含む45人の遺体見つかる
パルミラを占領したISISは最初の4日間で少なくとも400人を殺害
4月2日、軍事筋によると、シリア政府軍は、過激派組織「イスラム国」から奪還した中部の古代都市パルミラで集団墓地を発見し、これまでに45人の遺体を確認した。パルミラで1日撮影(2016年 ロイター/Omar Sanadiki)
シリア政府軍は、過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した中部の古代都市パルミラで集団墓地を発見し、これまでに45人の遺体を確認した。軍事筋が2日、ロイターに明らかにした。
ロシア空軍の強力な空爆支援を得たシリア政府軍は先月、ISからパルミラを奪還。パルミラの古代遺跡を破壊してきた同組織に対し、政府軍が言うところの「致命的な一撃」を与えた。
この軍事筋によると、パルミラ北東部の端にある集団墓地は、今のところ政府軍が発見した唯一のもので、そこにはISによって拘束された民間人やシリア政府軍兵士の遺体があったという。
シリア国営通信社のSANAは1日、遺体の中には多くの女性や子供たちが含まれ、一部は首が切断されていたと報じた。
昨年5月にパルミラを占領したISは、最初の4日間で少なくとも400人を殺害した、とシリア国営メディアは報じている。
シリア国内の情報ネットワークを通じて5年にわたるシリア内戦を監視している民間団体「シリア人権監視団」によれば、ISが初期に多数の人々を殺害し、パルミラ市郊外に埋めたという。