米予備選、東部5州はトランプ全勝、民主はクリントンが4州押さえる
大統領選は本選に向けてトランプとクリントンの非難の応酬が始まる
4月26日、米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いは、26日に東部のペンシルベニア州など5州で予備選が行われた。共和党では不動産王のドナルド・トランプ氏が5州すべてで勝利。写真はニューヨークで25日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)
米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いは、26日に東部のペンシルベニア州、メリーランド州、コネティカット州、ロードアイランド州、デラウェア州の5州で予備選が行われた。
共和党では指名争いで首位を走る不動産王のドナルド・トランプ氏が5州すべてで、1週間前のニューヨーク州予備選に匹敵する得票差をつけ勝利。極めて重要となる来週のインディアナ州予備選に向けて力強さを見せつけた。
民主党では指名獲得が有力視されるヒラリー・クリントン前国務長官がメリーランド州、デラウェア州、ペンシルベニア州、コネティカット州の4州で勝利。バーニー・サンダース上院議員に敗北したのはロードアイランド州だけだった。
トランプ氏とクリントン氏は勝利を受け、互いに非難を展開。トランプ氏はニューヨークのトランプ・タワーで記者会見し、「彼女は欠点のある候補だ。容易に打ち負かすことができるだろう」と語った。また、唯一の利点は女性として初の大統領を目指していることだけだと指摘した。
一方、クリントン氏はフィラデルフィアで勝利演説し、自身が「女性の切り札」を使おうとしていると主張するトランプ氏を批判した。
APによると、トランプ氏は26日の予備選で代議員数118人のうち105人を確保し、獲得代議員総数を950人に増やした。ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は5人(すべてロードアイランド州)、テッド・クルーズ上院議員は1人を獲得。残り7人や、ペンシルベニア州の特定候補を支持する必要のない代議員54人の結果はまだ未定。共和党の指名獲得に必要な過半数代議員数は1237人。
クリントン氏は獲得代議員数が2141人となり、指名に必要な過半数代議員2383人に近づいた。