最新記事

2016米大統領選

米予備選、東部5州はトランプ全勝、民主はクリントンが4州押さえる

大統領選は本選に向けてトランプとクリントンの非難の応酬が始まる

2016年4月27日(水)17時57分

4月26日、米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いは、26日に東部のペンシルベニア州など5州で予備選が行われた。共和党では不動産王のドナルド・トランプ氏が5州すべてで勝利。写真はニューヨークで25日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

 米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いは、26日に東部のペンシルベニア州、メリーランド州、コネティカット州、ロードアイランド州、デラウェア州の5州で予備選が行われた。

 共和党では指名争いで首位を走る不動産王のドナルド・トランプ氏が5州すべてで、1週間前のニューヨーク州予備選に匹敵する得票差をつけ勝利。極めて重要となる来週のインディアナ州予備選に向けて力強さを見せつけた。

 民主党では指名獲得が有力視されるヒラリー・クリントン前国務長官がメリーランド州、デラウェア州、ペンシルベニア州、コネティカット州の4州で勝利。バーニー・サンダース上院議員に敗北したのはロードアイランド州だけだった。

 トランプ氏とクリントン氏は勝利を受け、互いに非難を展開。トランプ氏はニューヨークのトランプ・タワーで記者会見し、「彼女は欠点のある候補だ。容易に打ち負かすことができるだろう」と語った。また、唯一の利点は女性として初の大統領を目指していることだけだと指摘した。

 一方、クリントン氏はフィラデルフィアで勝利演説し、自身が「女性の切り札」を使おうとしていると主張するトランプ氏を批判した。

 APによると、トランプ氏は26日の予備選で代議員数118人のうち105人を確保し、獲得代議員総数を950人に増やした。ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は5人(すべてロードアイランド州)、テッド・クルーズ上院議員は1人を獲得。残り7人や、ペンシルベニア州の特定候補を支持する必要のない代議員54人の結果はまだ未定。共和党の指名獲得に必要な過半数代議員数は1237人。

 クリントン氏は獲得代議員数が2141人となり、指名に必要な過半数代議員2383人に近づいた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏のメキシコ・カナダ向け25%関税、輸入原

ワールド

イスラエルとレバノンが停戦合意、27日発効 米大統

ビジネス

米11月CB消費者信頼感111.7、16カ月ぶり高

ワールド

カナダ首相、米関税巡り州と協議へ トランプ氏主張に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    放置竹林から建材へ──竹が拓く新しい建築の可能性...日建ハウジングシステムの革新
  • 4
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 5
    こんなアナーキーな都市は中国にしかないと断言でき…
  • 6
    早送りしても手がピクリとも動かない!? ── 新型ミサ…
  • 7
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 8
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 9
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 10
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 6
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 7
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 8
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中