最新記事
EU離脱英女王がEU離脱支持と大衆紙Sunが報道
バッキンガム宮殿は事実無根と正式な不服申請を申し立て
3月9日、エリザベス英女王が自国のEU離脱を支持と伝えた大衆紙報道をめぐり、バッキンガム宮殿は独立新聞基準組織に不服申し立て。同宮殿の風景。1月撮影(2016年 ロイター/Stefan Wermuth)
英国のエリザベス女王が、自国の欧州連合(EU)離脱を支持していると伝えた大衆紙「サン」の報道をめぐり、バッキンガム宮殿は9日、「独立新聞基準組織」(IPSO)に対し、正式な不服申し立てを行ったと明らかにした。
サンは一面に、「女王、ブレグジット支持」との見出しを付け、消息筋の話を引用する形で伝えた。記事によると、女王は過去10年間に少なくとも2度、EU加盟の現状に対し、明確に反対したという。
宮殿は声明で「女王は過去63年間同様、引き続き政治的に中立だ」と指摘。「国民投票は英国民が決める問題」と述べた。
報道については、正確さに関する編集者の行動規範条項を指摘、IPSO会長に書面で苦情申し立てを行った。異例の対応とされる。
サンの広報担当者は、宮殿側の報道内容否定に対し、「非常に信頼できる関係筋の情報に基づく記事で、屈服しない」と話した。
[ロンドン 9日 ロイター]