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米共和党指名候補争い激化、トランプは「自分以外でも指名獲得候補者支持」誓約を破棄
クルーズも「トランプは共和党候補にはならない」と事実上、誓約を破棄
3月29日、米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプ氏は、自分以外が指名を獲得したとしてもその候補者を支持するとした誓約を破棄した。ウィスコンシン州ミルウォーキーで撮影(2016年 ロイター/Ben Brewer)
米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏は29日、自分以外が指名を獲得したとしてもその候補者を支持するとした誓約を破棄した。
トランプ氏はCNNのタウンホールイベントで昨年の誓約を守るかとの問いに対し、「いいや、これ以上守らない」と述べた。
昨年9月にトランプ氏が誓約書に署名したことは、共和党全国委員会の中で同氏に対する信頼を高めるのに重要な役割を果たした。同様の誓約書には同氏のライバル全員も署名している。
トランプ氏が態度を変えた裏には、候補指名争いで2位につけるテッド・クルーズ上院議員との激しい対立がありそうだ。両者は先週、お互いの妻が絡んだ中傷合戦を繰り広げた。
CNNタウンホールの場では、クルーズ氏はトランプ氏の発言に先立ち、自分以外が指名を獲得してもその候補を支持するかとの問いには直接答えず、「ドナルド(・トランプ氏)は共和党候補にはならない。われわれが彼を倒すだろう」と述べた。
これに対しトランプ氏は「私は彼(クルーズ氏)の支援はほしくもないし、必要もない。彼に不愉快な思いをしてほしくはない」と述べた。