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オリンピックブラジル連邦裁、汚職疑惑でリオ五輪の会場建設資金を一部凍結
大統領を巻き込んだ汚職疑惑はついに五輪旗に影を落とし始めた
3月29日、ブラジルの連邦裁判所は、リオデジャネイロで8月に開催されるオリンピックの会場建設用の資金の一部を、汚職の疑いで凍結した。写真は競技開催地の一つデオドスポーツ複合施設。昨年7月撮影(2016年 ロイター/Ricardo Morales)
ブラジルの連邦裁判所は、リオデジャネイロで8月に開催されるオリンピックの会場建設用の資金の一部を、汚職の疑いで凍結した、と五輪準備関係者が29日明らかにした。
政府系金融機関のブラジル連邦貯蓄銀行[CEF.UL] は、リオ五輪で7人制ラグビーや自転車競技「BMX」など11競技の試合会場となるデオドロ地区のスポーツ複合施設の建設資金の支払い停止を認めた。ただし、理由は明らかにできないと述べた。
29日早くにニュースサイト「G1」が第一報を伝えた。それによると、凍結された資金は合計1億2850万レアル(3500万ドル)。リオ検察当局が同会場の土木工事で不正の証拠を見つけたとしている。
別の関係筋がロイターに語ったところでは、デオドロ地区の会場建設を手がけるコンソーシアムは、建設会社のケイロス・ガルボンとOASが参加している。この2社はブラジル国営石油会社ペトロブラスをめぐる大規模な汚職事件への関与が疑われている。
ケイロス・ガルボンは電子メールでコメントできる立場にないと述べ、OASはコメントを拒否した。
リオ検察当局と連邦裁判所の担当者は資金凍結について確認を拒んだ。
会計監査局は、デオドロ地区のプロジェクトの監査を実施し、検察当局と情報を共有していると電子メールで答えた。
デオドロ地区では8億レアルの予算で9会場を建設中。リオ五輪の試合会場が集まる地区としては2番目の大きさ。7会場はすでに完成し、射撃と馬術の会場をまだ建設している。
警察と検察当局は以前から、ペトロブラス汚職事件で嫌疑のかかる大手建設企業や技術企業が請け負っている五輪会場の建設プロジェクトについても、汚職の疑いがあるとの見方を示した。