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シリア内戦和平協議参加の主要国、シリアの連邦国家化を協議
単一国家の形を取りながら地域当局に自治権を与えて紛争回避を図る
3月10日、複数の外交関係者によると、国連が仲介するシリア和平協議の関係主要国間で、同国を連邦国家として分割する案が話し合われている。写真は7日、シリア・イドリブで行われた反政府デモ(2016年 ロイター/Ammar Abdullah)
複数の外交関係者によると、国連が仲介するシリア和平協議の関係主要国間で、同国を連邦国家として分割する案が話し合われている。単一国家の形を取りながら、地域当局に広範囲な自治権を付与するという。
ある国連安全保障理事会の外交官は匿名で、ロシアを含む一部西側主要国がシリアの連邦化について協議しており、国連シリア問題担当のデミストゥラ特使に草案を伝えたと述べた。適用されるモデルなどは明らかにしなかった。
和平協議で仲介役を務めるデミストゥラ特使は、スイスで再開されるアサド政権と反政府勢力との協議に備えているが、双方とも参加を確認していない。
シリアでは、ちょうど5年前にアサド大統領に対する抗議デモが発生、後に内戦に発展した。2週間前に米ロの仲介で発効した一時停戦合意で戦闘は大きく減少したが、現実的な和平合意や正式な停戦からは依然程遠い状況にある。