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2016米大統領選吹き荒れるトランプ降ろしで指名獲得予想が低下、無所属出馬の賭けが増加
トランプに賭けるのはギャンブルとばかりに、賭けサイトでの指名獲得確率はここ数日で20ポイントもダウン
3月4日、米大統領選の共和党候補選びでトランプ氏の指名獲得予想確率が低下した。写真は討論会に出席するルビオ氏(左)、トランプ氏(中央)、クルーズ氏(右)。3日撮影。(2016年 ロイター/ Jim Young)
米大統領選の行方を予想するオンライン賭けサイトで、共和党候補選びでトップを走るドナルド・トランプ氏が指名を獲得するとの予想確率が大きく低下した。党内で「トランプ降ろし」の勢いが増していることが背景にあり、トランプ氏が無所属候補として出馬するとの見方も強まっている。
複数の賭けサイトを総合して予想確率を算出する「プリディクトワイズ」によると、トランプ氏の指名獲得確率は69%に低下した。大統領選候補者選びのヤマ場「スーパーチューズデー」で快勝した後には86%まで上昇していた。
トランプ氏がなお優勢な状況に変わりはないが、初戦となるアイオワ州の党員集会が行なわれた2月1日以降では、最大の落ち込みとなった。
トランプ氏の対抗馬であるマルコ・ルビオ、テッド・クルーズの両氏はトランプ氏への攻撃を日増しに強めているほか、ミット・ロムニー元大統領候補はトランプ氏を「詐欺師」と呼ぶなど、トランプ氏の指名獲得が現実味を増す中、党内で反トランプの動きが鮮明となっている。
こうした状況から、候補者を決定する党大会までに代議員数で過半数を獲得した候補がいない場合に行なわれる「ブローカー・コンベンション(Brokered onvention)」を予想する向きが増えている。
プリディクトワイズの集計にも含まれているプリディクトイットによると、ブローカー・コンベンションの予想確率は週初めの23%から3日には40%に上昇。4日は39%となった。
またトランプ氏が無所属候補として出馬する確率は17%と、3日の14%、1週間前の10%から上昇した。