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中国経済中国全人代が開幕、李克強首相「20年まで成長率6.5%以上に」
2016年の成長率目標は6.5─7%、インフレ率目標は7%前後、マネーサプライの伸びは13%前後と発表
3月5日、中国の第12期全国人民代表大会の第4回会議が北京で開幕。李首相は5カ年計画で、2016年から20年までの年平均成長率目標を6.5%以上にすると表明した(2016年 ロイター/DAMIR SAGOLJ)
中国の第12期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の第4回会議が5日、北京で開幕した。李克強首相は第13次5カ年計画で、2016年から20年までの年平均成長率目標を6.5%以上にすると表明した。また、雇用を創出し、非効率な産業の再編を進める方針も示した。
中国経済は世界貿易の低迷や金融市場の混乱に直面しており、6.5%という成長率が現実になれば、25年ぶり低水準となる。
李克強首相は冒頭、所信表明演説に当たる政府活動報告で「われわれの国の発展は一段の困難に直面しており、厳しい戦いに備える必要がある」と語った。
2016年の成長率目標は6.5─7%とした。インフレ率目標は3%前後、マネーサプライの伸びは13%前後とする。
財政政策では、国内総生産(GDP)に対する財政赤字の比率を前年の2.3%から3%に拡大する。
また、経済成長を維持する一方で、利益を出せない「ゾンビ企業」により低迷する産業の再編を進める方針を示した。
1000万の雇用を生み出し、業界再編や清算などで「ゾンビ企業」の問題を解決し、2016年の都市部の失業率を4.5%以下に抑える。
2016年の国防予算は、前年比約7.6%拡大する。伸び率は6年ぶり低水準。ここ数年公表されていた貿易収支の具体的な数字は発表されなかった。
李首相は「株式と債券市場の改革を推し進め、双方の発展において法の支配を強めるとともに、多層的な資本市場の健全な発展を促進させ、直接金融の割合を確実に高める」と述べた。
さらに、今年も資本市場を「秩序ある方法で」開放し、為替制度改革を続けると明らかにした。