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人権問題北朝鮮、拘束の米大学生に15年の労働教化刑
西側からの観光客を外交カードのために無実の罪で拘束
3月16日、北朝鮮の最高裁は、同国内で1月に拘束された米バージニア大の男子学生、オットー・ワームビア氏(写真)に対し、15年の労働教化刑を言い渡した。提供写真(2016年 ロイター/KCNA)
北朝鮮の最高裁は、同国内で1月に拘束された米バージニア大の男子学生、オットー・ワームビア氏に対し、15年の労働教化刑を言い渡した。中国の新華社が16日伝えた。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)は先月29日、ワームビア氏が国家への「重大な犯罪」を告白したと伝えていた。
KCNAによると、ワームビア氏は平壌で記者会見し、羊角島(ヤンガクト)国際ホテルのスタッフ専用エリアから政治スローガンが書かれた展示物を持ち出すという罪を犯したと告白し、この罪は「非常に重大かつ計画的なものだ」と語った。
ワームビア氏はオハイオ州ワイオミング市出身。昨年末から5日間の観光ツアーで北朝鮮を訪れたが、ツアー会社によると帰国間際に空港で拘束されたという。
北朝鮮はこれまでも外国人の拘束を繰り返してきた。拘束した米国人を利用して米政府高官による訪朝を引き出したこともある。
昨年12月には、国家体制の転覆を図ったとして、韓国系カナダ人牧師に対し、無期労働教化刑を言い渡した。