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日本経済鴻海のシャープ買収、出資1000億円減額で月末契約へ
シャープへの出資比率は当初予定通り66%で31日に契約
3月26日、台湾の鴻海精密工業によるシャープ 買収が月末に契約することになった。シャープへの出資額は当初予定の4890億円から1000億円程度減額される。30日にシャープが取締役会で決議し、31日に両社が契約する。写真はシャープのロゴ、都内で2月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>によるシャープ <6753.T>買収が月末に契約することになった。シャープへの出資額は当初予定の4890億円から1000億円程度減額される。30日にシャープが取締役会で決議し、31日に両社が契約する。
複数の関係筋が26日、明らかにした。
シャープは2月25日、鴻海の買収提案受け入れを決定。鴻海を引受先とする4890億円の第三者割当増資を実施すると発表したが、その直後、財務リスクの浮上により鴻海が正式契約を延期していた。
交渉の結果、新株の発行価格を当初予定の118円より安くすることで出資額は減額するものの、シャープへの出資比率は当初予定通り66%とする。鴻海は速やかに1000億円の保証金をシャープに支払う。
主力のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行はシャープへの3000億円の融資枠を設定する。両行が保有するシャープの優先株2000億円については鴻海が簿価で買い取ることになった。買い取り時期は今後、調整するとしている。
(布施太郎 浦中大我)