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ポーランドワレサ元大統領に共産主義時代のスパイ疑惑
秘密情報機関の情報提供者だったとする文書が見つかる
2月18日、ポーランド当局は、自主管理労働組合「連帯」を率いて民主化運動を主導したレフ・ワレサ元大統領(72)について、共産政権時代に秘密情報機関の協力者だった可能性を示す文書が見つかったと明らかにした。写真はワレサ氏。ワルシャワで2013年10月撮影(2016年 ロイター/Kacper Pempel)
ポーランド当局は、自主管理労働組合「連帯」を率いて民主化運動を主導したレフ・ワレサ元大統領(72)について、共産政権時代に秘密情報機関の協力者だった可能性を示す文書が見つかったと明らかにした。ワレサ氏は否定し、法廷で自身の立場を主張するとしている。
当局によると、文書は共産政権当時に内相を務めた人物の妻が提供したもの。ワレサ氏が1970年代に「ボレック」という暗号名の情報提供者だったことを示唆する内容だという。
ワレサ氏は当局の発表直後にブログで疑いを否定し、文書が偽造された可能性を指摘。「(事実ではないことを)法廷で証明する」とした。
モラビエツキ副首相はこれより先、「ワレサ氏にはスパイの過去がある」と述べていた。
ワレサ氏は以前、過去に共産政権の治安機関の情報提供者になるとの文書に署名したが、実際に提供者として活動したことはないと強調していた。2000年には特別法廷が協力の証拠はないとの判断を下した。
ワレサ氏は1983年にノーベル平和賞を受賞。1990年から95年までポーランド大統領を務めた。