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円安ドル上昇、強い小売統計で米利上げ継続との観測再燃
各国中央銀行の金融政策とFRBのかい離が見え始め、長期的なドル買いの材料に
2月12日、NY外為市場ではドルが上昇。強い小売統計で米利上げが継続するとの観測が再燃した。写真は100ドル札と1万円札。2013年2月撮影。(2016年 ロイター/Shohei Miyano)
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。1月の米小売売上高統計が消費に勢いが戻ったことを示す内容となり、他の主要中銀が金融緩和に動く中でも、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性が高まった。
ドル/円は0.75%高の113.26円。ただ週間では3%超の値下がりとなった。対円で3%超下落するのは2週連続で、2週間の下落率としては14%超下げた1998年10月以来の大きさとなった。
ウェルズ・ファーゴの通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「短期的にはドルはいく分下落するが、中長期的には上昇基調が続くと予想している」と指摘。マイナス金利を導入している日欧を含め、積極的な金融緩和を実施している他の中銀との金融政策のかい離が長期的なドル買いの材料となると述べた。
イエレンFRB議長の議会証言に続き、この日はニューヨーク連銀のダドリー総裁が、米経済にはかなりの勢いがあるとして、マイナス金利の可能性を議論することは極めて早計との考えを示した。小売売上高統計は、FRBが昨年12月に開始した利上げについて考えを変えていないことを示唆する幹部2人の発言を裏付ける格好となった。
ユーロ/ドルは0.6%安の1.1250ドル。
ドルはスイスフランに対しては0.5%高の0.9765フランとなった。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数<.DXY>は一時96.215に上昇した。直近では0.4%高の95.972。
ドル/円 NY時間終値 113.27/113.29
前営業日終値 112.39
ユーロ/ドル NY時間終値 1.1255/1.1260
前営業日終値 1.1319