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災害台湾地震発生から48時間以上経過、死者は100人超える見通し
倒壊した17階建ての集合住宅の下から2人が救出されるも117人がいぜん行方不明
2月8日、台湾南部で現地時間6日午前4時(日本時間午前5時)に地震が発生してから48時間以上が経過した8日、台南市で倒壊した17階建ての集合住宅のがれきの下から2人が救出された。写真は別の現場の救助の様子。台南市で7日撮影(2016年 ロイター/Tyrone Siu)
台湾南部で現地時間6日午前4時(日本時間午前5時)に地震が発生してから48時間以上が経過した8日、台南市で倒壊した17階建ての集合住宅のがれきの下から2人が救出された。
まず女性が救出された。その時点で閉じ込められた状態で生存している男性1人がいることが分かっていたが、地元メディアはこの男性が救出されたと伝えた。
地元議員が記者団に語ったところによると、救出された女性は夫の遺体の下に倒れた状態で発見され、近くで2歳の息子の遺体も見つかった。
現地聯合報のウェブサイトによると、台南市の頼清徳市長は「救出された人々より多くの死者が出ており、おそらく100人を超えるだろう」との見方を示した。
8日午前時点で地震による死者37人のうち35人が、この倒壊した17階建てのビルから見つかり、さらに117人が行方不明となっている。このビルは1994年に建てられたという。
先月の選挙で次期総統に選出された蔡英文氏は被災地域を訪問。老朽化した建物について地震などの災害対策を強化するには「全般的な仕分け作業」が必要だと述べた。