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民主化ミャンマー大統領選挙、現職任期終了目前の3月17日に実施へ
焦点は選挙前にスー・チー氏の大統領就任を可能にする憲法改正を行うかどうかに
2月8日、ミャンマー上院のマン・ウィン・カイン・タン議長は、次期大統領選挙を3月17日に実施すると発表した。写真はアウン・サン・スー・チー氏。ミャンマーの首都ネピドーで1月撮影(2016年 ロイター/Soe Zeya Tun)
ミャンマー上院のマン・ウィン・カイン・タン議長は8日、次期大統領選挙を3月17日に実施すると発表した。テインセイン大統領の任期が切れる4月1日を目前に控え、昨年11月の総選挙で圧勝したアウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)と国軍の間の協議が予想以上に長引く可能性がある。
NLDの上級幹部らはメディアに対し、2月に大統領選を行う意向を示していた。
一方で国軍のTin San Naing准将は8日、スー・チー氏の大統領就任を可能にする憲法改正についてNLDと協議はしていないと言明した。
民政移管前の2008年に当時の軍事政権が定めた憲法59条(f)は、配偶者や子供が外国籍の人物が大統領になるのを禁じており、英国籍の子どもがいるスー・チー氏を標的にしたとみられている。
准将は、憲法改正には軍の承認が必要だと説明。59条(f)は「外国人による侵害を防ぐために意図的に加えられたもの」だとし、その効力の一時停止は「憲法違反であり不可能だ。すでに議会では協議されており、提案や再協議はできない」と述べた。