【写真特集】シリコンバレー、夢見る者のバブルな日常
IT業界が生み出す莫大な富が、シリコンバレーに新たなゴールドラッシュをもたらしている
サンフランシスコで開催された、縫いぐるみを買うための資金調達パーティー。ネバダ州の砂漠で毎年開催されるカウンターカルチャーの祭典「バーニングマン」で、「縫いぐるみの海」に埋もれて抱き合う場をつくるためだ。バーニングマンとそのカルチャーは、IT起業家たちの間に浸透している
テクノロジー業界が生み出す莫大な富が、サンフランシスコやシリコンバレーに新たなゴールドラッシュをもたらしている。自ら新規事業を立ち上げて、あるいは乗りに乗っているIT企業に入って成功することを夢見る若者たちが、西海岸に押し寄せているのだ。
フォトグラファーのローラ・モートンは、そんな夢見る「ドリーマー」たちの日常に迫った。
彼らの間には、同じ目標に向かう者同士の結び付きがある。誰もがライバルだが、一緒にパーティーを楽しむ仲間でもある。カネがなくてオフィスに寝泊まりする起業家もいれば、「ハッカーの宿泊所」と呼ばれるシェアハウスで共同生活している人たちもいる。
歴史的にみて、スタートアップが資金調達するのに今ほど最適な時期はないといわれる。大きなリスクがあることを承知の上で、ベンチャーキャピタルが若いIT企業にどんどん投資しているからだ。
ITバブルの再来か? 熱狂はいつまでもつのか? そんな懸念は出ている。サクセスストーリーの裏にはそれ以上の失敗があるのも事実だ。それでもドリーマーたちは、実力があれば成功をつかめると信じて夢を追い続けている。