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中国深圳の工業団地で土砂崩れ、行方不明者91人、建物33棟が埋まる
付近に積み上げられていた建設残土が崩れ、一部では深さが6メートルに
12月20日、中国広東省の深セン市で土砂崩れが発生した。写真は捜索活動を行う救急隊員ら(2015年 ロイター/Tyrone Siu)
中国広東省の深圳市北西部の工業団地で20日、土砂崩れが発生した。国営テレビによると、行方不明者は少なくとも91人に上り、33棟の建物が土砂に埋まっている。
国土資源省は、付近に積み上げられていた建設残土が崩れたとの見方を示した。国営メディアは、6万平方メートル以上が土砂に覆われ、一部では深さが6メートルに達していると伝えた。
新華社によると、2000人超の救助隊員が投入されている。14人が救助され、20日夜までに900人以上が避難した。
被災した建物の中には、工場14棟、低層の建物13棟、宿舎3棟が含まれている。
李克強首相は当局に土砂崩れの原因の調査を命じた。
国営テレビによると、現場の近くを通る主要天然ガスパイプラインで爆発があった。ただ、爆発が土砂崩れに影響したかどうかは明らかになっていない。
新華社は、このパイプラインは中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)が保有していると伝えた。ペトロチャイナはミニブログで、パイプライン爆発により、香港の電力大手CLPホールディングス(中電控股)<0002.HK>子会社の傘下、キャッスル・ピーク・パワーが影響を受けたとし、発電が石炭使用に切り替えられたと発表した。