【写真特集】シリア内戦下、瓦礫の中の日常
国内避難民は760万に達し、人々の窮状は危機的レベルに近づいている
2015年11月9日(月)17時15分
シリアの日常 ダマスカス近郊の町ドゥーマでクラスター爆弾の残骸の横を自転車で通り抜ける若者(今年11月) Bassam Khabieh-REUTERS
この夏、ドイツ、スウェーデンなどヨーロッパの国々を目指して難民が殺到したことで、国際社会のシリア問題への関心は高まっている。しかし大半のシリア避難民は、いまだに混乱が続く国内から逃れられずにいる。
シリアで内戦が始まってからすでに4年以上が過ぎた。国連機関などのまとめによると、これまでに周辺の中東諸国など国外に逃れたシリア難民は400万人以上、さらに国内にとどまっている避難民は760万人に達すると見られている。
シリア政府軍の空爆、そして反政府勢力や過激派組織ISISの侵攻で、シリア各地の都市機能は寸断されている。情勢不安定によって、国際的な人道援助の手が届かない地域も多い。
破壊し尽くされた瓦礫の街でも、シリアの人々は懸命に日々の生活を繋ごうとしている。しかし大量の国外難民が生まれる現状からも窺えるように、その窮状はすでに危機的なレベルに近づいている。
ドゥーマで政府軍の爆撃から逃げる親子連れ(今年5月) Bassam Khabieh-REUTERS
ドゥーマで瓦礫の下から救出された子どもたちを抱きかかえる人々(今年6月) Bassam Khabieh-REUTERS
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