最新記事

地球温暖化

COP21開催を控え、世界各地で温暖化対策求めるイベント

温暖化対策を求め世界で計68万3000人がパレードに参加

2015年11月30日(月)13時03分

11月29日、パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)開催を前日に控え、世界の指導者らに地球温暖化対策を求めるパレードが各地で開催された。写真はパリの広場に並べられた靴(2015年 ロイター/Eric Gaillard)

 パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)開催を前日に控えた29日、世界の指導者らに地球温暖化対策を求めるパレードが各地で開催された。

 主催団体の1つであるアバーズの広報担当者は、世界で計68万3000人が参加したとしている。

 オーストラリアのシドニーでは約4万5000人が観光名所のオペラハウスに向かって行進したという。参加者は「プラネットB(地球に代わる場所)はない」などと書かれたプラカードを掲げて対策を呼び掛けた。

 主催者によるとロンドンでは5万人が参加し、ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドさんや女優のエマ・トンプソンさん、労働党のジェレミー・コービン党首らの姿も見えた。米ニューヨークでも数百人が市庁舎周辺を練り歩いた。

 一方、COP21開催地のパリでは、今月13日の同時攻撃を受けてデモが禁止された。活動家らは行進する代わりにレピュブリック広場に2万足以上の靴を並べ、中にはローマ法王フランシスコや国連の潘基文事務総長の靴もあった。また主催者によると、約1万人が3キロにわたる「人間の鎖」を作ったという。

 ただ、同市中心部ではデモ隊と警察が衝突。警官隊の催涙ガス使用に対しデモ隊が石やろうそくを投げたため、多数が拘束された。

 

[パリ/パース(オーストラリア) 29日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米関税引き上げ、中国が強い不満表明 「断固とした措

ビジネス

アリババ、1─3月期は売上高が予想上回る 利益は大

ビジネス

米USTR、対中関税引き上げ勧告 「不公正」慣行に

ワールド

バイデン大統領、対中関税を大幅引き上げ EVや半導
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 5

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 6

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 7

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プー…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    「人の臓器を揚げて食らう」人肉食受刑者らによる最…

  • 10

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中