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地球温暖化COP21開催を控え、世界各地で温暖化対策求めるイベント
温暖化対策を求め世界で計68万3000人がパレードに参加
11月29日、パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)開催を前日に控え、世界の指導者らに地球温暖化対策を求めるパレードが各地で開催された。写真はパリの広場に並べられた靴(2015年 ロイター/Eric Gaillard)
パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)開催を前日に控えた29日、世界の指導者らに地球温暖化対策を求めるパレードが各地で開催された。
主催団体の1つであるアバーズの広報担当者は、世界で計68万3000人が参加したとしている。
オーストラリアのシドニーでは約4万5000人が観光名所のオペラハウスに向かって行進したという。参加者は「プラネットB(地球に代わる場所)はない」などと書かれたプラカードを掲げて対策を呼び掛けた。
主催者によるとロンドンでは5万人が参加し、ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドさんや女優のエマ・トンプソンさん、労働党のジェレミー・コービン党首らの姿も見えた。米ニューヨークでも数百人が市庁舎周辺を練り歩いた。
一方、COP21開催地のパリでは、今月13日の同時攻撃を受けてデモが禁止された。活動家らは行進する代わりにレピュブリック広場に2万足以上の靴を並べ、中にはローマ法王フランシスコや国連の潘基文事務総長の靴もあった。また主催者によると、約1万人が3キロにわたる「人間の鎖」を作ったという。
ただ、同市中心部ではデモ隊と警察が衝突。警官隊の催涙ガス使用に対しデモ隊が石やろうそくを投げたため、多数が拘束された。