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中台関係中台首脳、7日にシンガポールで会談 1949年の分断後初めて
台湾独立を支持する野党が優位に立つなかでの習・馬会談の意味は
11月4日、台湾総統府は、馬英九総統(左)と中国の習近平国家主席(右)が7日にシンガポールで会談すると発表(2015年 ロイター)
台湾総統府は、馬英九総統と中国の習近平国家主席が7日、シンガポールで会談すると発表した。中台首脳の直接会談は、1949年の中台分断後初めて。4日付の新華社電も中台首脳が会談することを確認した。
中国の台湾事務弁公室は声明で「首脳会談への本土の態度は前向きで一貫している。新たなニュースがあれば適宜公表する」としている。
台湾総統府は、首脳会談の目的として「中台の融和を強固にし、現状を維持するため」と説明している。総統府によると、馬総統は今回の会談で、いかなる合意にも署名せず、共同声明も発表しない、という。
台湾は来年1月16日に、総統選と立法院(国会)選挙を控える。
現時点での世論調査によると、伝統的に台湾独立への志向が強いとされる野党の民進党が、馬総統率いる国民党よりも優勢となっている。