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トルコ親クルド集会で2度の爆発、95人が死亡する過去最悪のテロ
総選挙を控えたエルドアン政権への揺さぶりが狙いか
10月10日、トルコ首都の主要鉄道駅近くで、親クルド派などによる集会を狙った自爆攻撃とみられる爆発が2回あり、少なくとも95人が死亡した。写真は負傷した女性を抱きしめる男性(2015年 ロイター/Tumay Berkin)
トルコの首都アンカラの主要鉄道駅近くで10日午前10時(日本時間同日午後4時)ごろ、親クルド派などによる集会を狙った自爆攻撃とみられる爆発が2回あり、少なくとも95人が死亡、246人が負傷した。総選挙を数週間後に控えるなか、同国での自爆攻撃としては過去最悪の惨事となった。
エルドアン大統領は「アンカラ駅における今回のテロは他のテロ攻撃と同様、われわれの団結、連帯感、絆、未来を狙ったものだ」と指摘した。
政府と武装組織「クルド労働者党(PKK)」の戦闘再開で数百人の犠牲者が出ていることへの抗議のため、クルド系野党・人民民主党(HDP)支援者、左派活動家、労働組合、市民グループなどのデモが開かれていた。
これまでのところ犯行声明は出ていないが、ダウトオール首相は「イスラム国」、クルド組織、極左武装組織──のいずれかによる爆弾との見方を示した。
トルコ大統領府筋によると、オバマ米大統領は10日午後、エルドアン大統領に電話をかけ、哀悼の意を示すととも、自爆攻撃を非難、テロとの戦いで米国がトルコと連帯し続けることを強調した。