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慈善活動サウジの王子、全財産4兆円を寄付のからくり
過去数百ドルを募金してきた中東の王子様が、全財産を慈善事業に寄付する理由とは──
7月1日、サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。リヤドで2013年5月撮影(2015年 ロイター/Faisal Al Nasser)
[リヤド 1日 ロイター] - サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は1日、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。
資金は自身の名を冠した慈善団体を通じ、医療関連や女性の権利向上などの分野に分配されるという。
時期などは明らかにしなかったが、同王子が95%を保有する投資会社キングダム・ホールディング<4280.SE>の株式など、サウジ国内外の資産が含まれる。同社は米シティグループや、短文投稿サイトのツイッター、「ディズニーランド・パリ」を運営するユーロディズニーに投資している。
ただ、キングダム社の株式は売却されず、投資方針にも影響はないとしている。
同王子はサルマン国王のおいで、過去35年にわたり平均で年額約1億ドルを慈善事業に寄付していた。