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サウジアラビアオンラインで首切り執行人8名を募集中
その仕事に特定の技能や学歴は必要ないが、「聖職」に分類されている
踊りだけじゃない 「アルダ」と呼ばれるサウジの伝統舞踊(リヤド) Fayez Nureldine/Pool-REUTERS
オンラインでの求職・求人活動は、職種を問わず今や当たり前のになっている。しかし、サウジアラビアの人事省が昨日ウェブサイトにアップした求人広告は度肝を抜くものだった。死刑執行人8名を募集する広告だ。
サウジアラビアでは斬首による死刑執行が一般的(それも多くの場合、公開処刑)で、その数は増加傾向にある。日曜には今年85件目の死刑執行が行われ、早くも昨年の執行総数と肩を並べる勢いだ。
米紙ニューヨークタイムズによると、「今回募集している8名の執行人には、特定の技能や学歴は必要ない。彼らは、『判決が下された後、シャリーア(イスラム法)に則ったかたちで処刑を遂行』することになる」という。
「しかし、職務のおぞましさや、一部地域における斬首人不足、そして処刑数の増加を考えると、採用者はかなりの仕事を受け持つことになるかもしれない」
サウジアラビアの死刑や体罰はその残酷さから国際的な批判を浴びている。「サウジ当局は死刑執行件数が急増している理由を説明していないが、各国の外交官たちは、裁判官を増員したことでこれまで滞っていた刑事裁判の審理がスピードアップしたからではないか、と推測している」と、ロイター通信はいう。
また、死刑執行人職への応募書類は人事省のウェブサイトからPDF形式でダウンロードできるという。その書類には、この仕事は『聖職』に分類され、俸給は公務員職のなかでは低い水準になるそうだ。
© 2015, Slate