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刑罰韓国で悪質な性犯罪者は「去勢」に
強姦件数が増加傾向にあり、陰惨な事件も多い韓国で厳罰化がスタート
強姦などの発生件数が増加傾向にあり、陰惨な性犯罪が報じられることも多い韓国。先週、性犯罪関連6法の改正法が施行され、そこで性犯罪の厳罰化が明確にされた。
特に目を引くのは「親告罪」規定の撤廃だ。日本と同じく韓国では、性犯罪は被害者の告訴なしに起訴できない親告罪が適用されていた。そのため、被害者が加害者に脅されて告訴取り消しや示談に持ち込まれる例が問題視されていた。今後は、家族や友人が代わりに告発できる。
成人男性が強姦の被害者として認められたことも画期的。強姦罪の対象は「婦女」とされていたのが、「人」に修正された。
アルコールや薬物の摂取による心神耗弱を理由に、量刑を軽減する規定もなくなった。児童や未成年を対象にした買春への刑罰も強化された。
これに先立ち3月には、性犯罪者の「化学的去勢」をめぐる法改正があった。16歳未満を相手に性犯罪を行い、再犯の恐れがある者への薬物治療で、昨年初めて執行された。それが今は被害者の年齢に関係なく、「性倒錯症」と認められるすべての加害者に裁判所が去勢を命じることが可能になった。
[2013年7月 2日号掲載]