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シリアロシアにも見放されたアサド政権
シリア最大の支援国だったロシアが態度を急変させ、後ろ盾を失ったアサド政権の運命は
限度を超えた? シリアのアサド大統領がいよいよ崖っぷちに Zain Karam-Reuters
1年9カ月にわたって反体制派との激しい攻防を続けているシリア政府にとって、ロシアは最大の支援国であり、重要な武器の供給源だ。だが反政府軍が首都ダマスカスへの攻勢を強めるなか、ロシアもついにアサド政権を見限り、崩壊のXデーに向けた準備を進めているようだ。
ロシア国防省によれば、ロシア海軍は艦船5隻を地中海のシリア沿岸部に派遣。数万人に上るシリア在住ロシア人の国外退避に備えて準備を進めている。
さらにプーチン大統領は12月20日の会見で「アサド大統領の行き先は気に掛けていない」と発言。「(シリアには)変化が必要だ」と突き放した。
ロシアの豹変ぶりは、シリア情勢の大きな転機になり得る。ロシアはこれまで一貫してアサド政権を支え、国連安保理で採択されたシリア制裁決議案についても3度にわたって拒否権を行使してきた。
反政府軍は17日、ダマスカス中心部からわずか数キロしか離れていないヤルムーク地区にあるパレスチナ難民キャンプを制圧した。大きな後ろ盾を失ったアサド政権が崖っぷちまで追い込まれたのは間違いなさそうだ。
From GlobalPost.com特約
[2013年1月 9日号掲載]