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犯罪カナダを震撼させる猟奇殺人の狂気度
殺人シーンをネットで公開し、遺体を各地に送り付けるバラバラ殺人究極のフルコース
"サイコ" 事件直後にパリに逃亡したマグノッタは、ベルリンのネットカフェで逮捕された Interpol-Reuters
ネットに投稿された残忍な殺人場面。カナダ各地に次々に送りつけられる遺体の一部。この2週間ほどカナダを震撼させている猟奇殺人事件は、ヨーロッパに逃亡していた容疑者が逮捕されても収束しそうにない。
6月4日、逃亡先のドイツで身柄を拘束されたのは、モントリオール在住のルカ・ロッコ・マグノッタ(29)。「カナディアン・サイコ(精神異常者)」の異名をもつ彼は、殺人など複数の容疑でカナダに身柄を送られる見込みだ。
警察によると、同性愛ポルノ男優だったマグノッタは5月24日、元恋人で中国人留学生の林俊(リン・チュン)を殺害。その様子をビデオ撮影し、「狂人とアイスピック」というタイトルをつけて翌日ネットの動画サイトに投稿した。
映像には、ベッドに縛りつけられたアジア系男性が、アイスピックとナイフで刺される様子が映っている。殺人鬼はさらに死体をバラバラにして性行為を行い、遺体の一部を食べたという。警察では問題の映像を撮影したのはマグノッタ本人とみている。
逮捕後にも届く手足入りの小包
事態が動いたのは5月29日、モントリオール警察がゴミと一緒に捨てられていたスーツケースの中から死体の胴体部分を発見。同じ日、200キロほど離れた首都オタワでは、与党・保守党と野党・自由党の本部に切断された手足の一部が相次いで届けられた。
6月4日にマグノッタがドイツで逮捕されても、恐怖はさらに続いている。翌5日、今度はカナダ西岸のバンクーバー市内の2つの学校に不審な小包が届いたのだ。
私立の男子校に届いた小包には片足が、公立小学校の小包には片手が入っており、いずれも林のものである可能性が高まっている。
2つの小包とそこに書かれていた住所は、政党本部に届いた小包と同様のもの。発送元もモントリオールだったことから、警察は「関連事件だとほぼ確信している」としている。
林の遺体の残りの部分はどこにあるのか。5日の時点では、遺体の頭部はまだ見つかっていない。