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エアラインCAは30歳以下の美人に限る航空戦略
女性キャビンアテンダントは30歳までに定年退職させるというアジアの航空会社の経営(?)戦略とは
差別って何? 「30歳定年」でも、ノックエアのCAに採用されて大喜びする美女たち(YouTube) YouTube
アジアの大半において、女性のキャビンアテンダント(客室乗務員、CA)は、ただ礼儀正しくて乱気流の中でもこぼさず飲み物を注げればいい、というわけではない。彼女たちには、男性誌のセクシーモデルばりの美貌まで要求される。
ではCAを常に若い美人ぞろいにしておくため、航空会社はどんな手段をとっているのだろうか。
答えは彼女たちを30歳までに「定年退職」させることだと、タイのバンコクポスト紙のビジネス特集記事は報じている。
いつでも魅力あふれる女性CAを取り揃えていると胸を張るタイの格安航空会社ノックエアのCEOが同紙に語ったところによると、同社の女性キャビンアテンダントは30歳までに退職する。その後は別の航空会社に転職できるよう、会社が斡旋をするのだという。
そうすれば彼女たちは、まだ十分魅力的な状態で他の航空会社に転職できる、と彼は言う。もちろん、ノックエアほどルックスの要求が高くない会社に、だ。この方針は「性差別とはまったく無関係で、マーケティングの問題だ」と彼は同紙に語った。
募集枠の100倍の美女が殺到
この方針を知り、20代前半のタイ人女性たちが大挙してノックエアに押し掛けている......抗議のためではなく、採用試験を受けるためだ。
最近の人員募集では、たった41人の枠に4000人の応募が殺到。喜びを爆発させる合格者たちの様子はYouTubeでも見ることができる。
美を厳しく要求されることで、CAといえばセクシーという「社会的評価」はますます強固なものになっている。アジアのメロドラマで、恋のお相手やセクシーな性悪女にCAが多いことからもそれがうかがえる。
すでに1980年代には、シンガポール航空が自社のCAに「シンガポール・ガール」のキャッチコピーをつけ、積極的に宣伝していた。当時のテレビCMでは、魅力的な若いCAが、フライトの合間にキャンドルの明かりを点し、出会いに思いをめぐらすように遠くをじっと見つめている。