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中東SNSをあざ笑う超監視国家シリア
エジプトではソーシャルメディアが独裁を打倒したがネットに偽情報をばらまくアサド政権の壁は厚い
秘密の頂点 反体制デモを外国が仕掛けた陰謀のせいにするアサド Bogdan Cristel-Reuters
秘密警察ににらまれてからは偽名を使っている。政治活動の実態や居場所も秘密。使用する証明写真は合成画像。ネット空間でも、暗号と転送サーバーの向こうに隠れた幽霊のような存在だ。
シリアの人々は当局の監視と非常事態宣言の下で何十年も暮らしてきた。監獄に入りたくなければ念には念を入れる必要があると、反体制派活動家のマラト・アウムランは言う。「(秘密警察は)いろいろなやり方でアプローチしてくる」
BBC(英国放送協会)記者を名乗る者が電話してきて、騒乱の目撃者や活動家と直接話がしたいと言われたこともある。美人の女性活動家に成り済ました秘密警察工作員の「ハニートラップ」も経験した。
数カ月前から密接に協力していた「同志」が、実は政府のスパイだったこともある。この国では、友人や仲間をつくることが危険極まりない行為になる。...本文続く
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[2011年4月13日号掲載]