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地雷の跡にホールインワン

Stuck in the Rough

究極のスリルを求めるゴルファーたちよ、ジンバブエや北朝鮮にある「世界一危険なコース」へ行こう

2009年11月20日(金)15時46分
ジェリー・グオ、アライナ・バルバロカス

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[2009年10月21日号掲載]

 スコットランドの名門セントアンドリュース・リンクスが──グリーンに地雷は埋まっていないし、暴動はまず起こらないのに──難しいと思うゴルファーは、バグダッドやカブールでは楽しめないだろう。

 しかしことさらスリルを求め、コースの基本的な障害物に狙撃や自宅軟禁のオプションが付いても大丈夫、というゴルファー向けのコースもある。破綻した国や紛争直後の国の貧困と混沌のど真ん中でも、ゴルフができるのだ。

 爆破の跡もろくに修繕していないほこりだらけのコースもあれば、贅沢のオアシスとして光り輝き、厳重に警備された門の外に広がる絶望と鮮烈な対照を描くコースもある。大半は外国人をあまり受け入れていないから、知り合いのつてをたどること以上に、そもそも現地にたどり着くのが大変だ。

 私たちがプレーしたことがあるのはジンバブエ、北朝鮮、シエラレオネ、コロンビア。スーダン、アフガニスタン、イラク、ビルマ(ミャンマー)、コンゴ(旧ザイール)のコースもいつか回りたい。

 これらの国々は暴力と弾圧と貧困のランキングで世界のトップかもしれない。一方で、エリート層は「急成長のスポーツ」に夢中だ。彼らがプレーするゴルフリゾートは外界からの逃避場所であるのと同時に、それぞれの国の政治ドラマをいや応なく反映している。

日本大使も入会お断り

 コロンビアで最も排他的なボゴタ・カントリークラブは、麻薬密輸や誘拐、爆弾など治安上の理由から、支配人の許可書がなければ見学さえできない。噂では日本の大使が、メンバー3人の推薦状を集められず入会を断られた。

 敷地内を巡回する大勢の警備員は、この国の民主主義が危うい状況にさらされていることを嫌でも思い出させる。内戦が長年続き、いまだにゲリラや麻薬密売人が幅を利かせている地域もある。

 地球をぐるりと回ったジンバブエは、暴徒はいないが世界で最も経済が機能していない国だろう。そのため国内にあるコースの多くは、閉鎖されているか略奪されたままだ。ハラレ・サウス・カントリークラブも、ティム・プライス(ジンバブエ出身のプロゴルファーでニック・プライスの兄)の努力もむなしく荒れ果てている。ツアーのジンバブエ・オープンは01年を最後に開催されていない。

 現在この国でプレーを楽しむなら、ロイヤル・ハラレ・ゴルフクラブか、高級住宅街ボローデール・ブルックにあるコース。国民は1日1食で耐え忍び、政権幹部たちはゴルフ場で紅茶をすする。

 ロバート・ムガベ大統領はボローデール・ブルックにアジア風の宮殿を構えている。エリート層がプレーするそばで、貧しい従業員が芝を刈り、偉い人たちの世話をする。しかしこの郊外の特権的なとりでさえ、超インフレからは逃れられないようで、クラブハウスの浴室は水が出ない。コレラ感染の心配もある。

金将軍は38アンダー?

 もう少し素朴なスリルがお好みなら、10年に及ぶ内戦を終え、復興と発展を目指すシエラレオネがおすすめだ。同国唯一のコース、アバーディーン・ゴルフコースはカップよりこぶのほうが多い。

 ここでは1日12時間(も)電気が使えることが売りの1つ。国中が1日数時間の電気(しかもいつ通じるか分からない)でどうにか暮らしているからだ。

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