国外追放大統領のカムバック大作戦
2009年9月7日(月)18時08分
どのような会談にも、政治的意味合いがある。パキスタンのブット元首相が訪米して、当時のパキスタンの政権の危険性を訴えたときは、有力議員と面会の機会が与えられた。これは、アメリカ政界が当時のパキスタンの政権に不満を持っているというメッセージになった。
今回セラヤが手にした成果はブットを上回る。3日昼にクリントン国務長官という超大物と会談し、その数時間後には上院外交委員会の大物であるリチャード・ルーガー上院議員(共和党)との会談にもこぎ付けた。
とりわけ、国務省がホンジュラスへの援助を停止すると発表したことは、セラヤにとって大きな勝利だ。訪米の目的はほぼ達したと言っていいだろう。
しかし、のんびり満足感に浸っている暇はない。クリントン国務長官との会談を終えると、セラヤ一向はすぐホテルに戻り、作戦会議を続けた。ワシントン訪問の後は、スペイン訪問が控えている。準備を怠るわけにはいかない。
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