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米安全保障9.11から10年を狙うテロは本物か
同時多発テロから10年の節目を前に、米政府がニューヨークやワシントンを標的にしたテロ計画の情報を入手
高まる緊張 マンハッタンのペンシルベニア駅で警備にあたる警官(8月24日) Lucas Jackson-Reuters
米同時多発テロから10年となる9月11日を狙って、テロが計画されている――ここにきて米政府がそんな情報を入手したと、各メディアが報じている。
米政府のあるテロ対策担当者はAP通信に対し、「今はまだ情報の真偽を確かめようとしているところだ」としながらも、テロ計画の対象にはニューヨークやワシントンも含まれていると語った。
具体的な場所や日時は不明だが
政府は9月11日を控えて警戒を強めていた。今回入手した情報はかなり具体的だったため、見過ごすわけにいかないと、このテロ対策担当者は語った。
ニューヨークあるいはワシントンのどこが標的とされるのか、いつテロが起きそうなのかといった点については明かされていない。
ある政府関係者はAP通信に対し、テロ警戒レベルはまだ引き上げられていないと語ったが、NBCによればニューヨーク市とワシントンの警察は既に通告を受けているという。
米国土安全保障省は次のような声明を発表した。
ウサマ・ビンラディンを奇襲した際に得た情報からも分かったように、アルカイダは9月11日のような重要な節目となる日に目をつけている。
今回については、未確認ではあるが具体的かつ信頼性が高いテロ計画情報があるのは確かだ。
9月11日のような日の前はいつもそうだが、今回もこれから数日間で新たな情報が入ってくる。それが信頼できる情報で、徹底した対策をとる根拠になる場合もあるし、逆に信用に値しない情報で、テロが起きる可能性は極めて低いと分かる場合もある。
いずれにせよ我々は今まで通り、どんな情報も真剣にとらえ、いかなる脅威も軽減するため必要な手はすべて打っていく。国民の皆さんには、週末に向けて引き続き油断しないようお願いしたい。