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米大学通学不要「オンライン授業」が台頭
ミネソタ州のティム・ポーレンティー知事は6月に出演したテレビ番組の中で、今後「iカレッジ」が台頭するだろうと予想した。学生たちが「重い足を引きずって」教室に行かなくても、199ドルで授業をダウンロードできるオンライン大学だ。
これに対して多くの学者たちから激しい批判の声が上がった。学生と教師の生のやりとりを最小限に抑える構想だ、と
だが既にポーレンティーの話を裏付ける動きはある。インディアナ大学は最近、「手頃な値段の」オンライン・キャンパスを新設した。エール大学法科大学院は、学費無料の完全なオンライン大学であるユニバーシティー・オブ・ザ・ピープルと協力関係にある。
ニューヨーク大学は現在、双方向性のビデオ講義を開発中。あらかじめ録画された講義を見ながら、特定の用語の定義を画面に表示したり、引用元にリンクできる。
目的は、教授たちを講義から解放して、専門知識の管理者として幅広く活動できるようにすることだと、ダルトン・コンリー社会学部長は言う。議論やゲスト講師の講義、実世界の体験に満ちた大学生活に学生を導く──それが現代の教授の姿なのだと。もちろん教授のオフィスに行けば直接会話もできる。
[2010年7月14日号掲載]