最新記事
株の基礎知識

新NISA時代! 投資家800人の「やりたい株式投資」2位は高配当株、4位は好業績銘柄、1位は...

2024年5月29日(水)19時20分
株の学校ドットコム ※かぶまどより転載
投資家

Imtmphoto-shutterstock

<投資人口が増えた今、株式投資に取り組む人たちはどんな取引に興味があるのか。20代~70代の男女800人に聞いた>

新NISAがスタートし、日経平均株価が史上最高値を更新するなど、いま、日本の株式市場がかつてなく注目を集めています。株式投資に関する様々な記事がメディアをにぎわせていますが、実際に株式投資に取り組んでいる個人投資家は、具体的にどんな投資に関心を持っているのでしょうか。

日経平均株価がバブル期につけた最高値38,915円を34年ぶりに超えた、歴史に残る日に、株の学校ドットコムでは、全国の株式投資に取り組む20代~70代の男女800名に、どんな株取引に興味があるかのアンケート調査を実施しました。

安定感のある投資が人気。意外な不人気は...

個人投資家の関心をより正確に把握するため、本調査では、「高配当株で配当生活を実現したい」「デイトレードでがんがん稼ぎたい」「株主優待でお得感を得たい」「インデックス投資で手間なく増やしたい」など合計17(「その他」を含む)の選択肢を提示し、複数回答で選んでもらいました。

その結果、最も多くの回答数を得たのは「株主優待でお得感を得たい」で、4割を超える346人(43.3%)が選びました。

株式投資

2位は、わずかの差で「高配当株で配当生活を実現したい」。株式を保有しているだけで優待や配当などの利益が得られるため昔から個人投資家の間で人気のこれらが、依然として関心を集めています。

また、3位に入ったのが「定期預金より増えれば良い」、4位が「安心感のある好業績銘柄の株を買いたい」ということからも、多くの人が、基本的には安定感のある投資を望んでいることがわかります。5位には「好きな会社の株を買って応援したい」がランクインしました。

その一方で、あまり人気がなかったのは「成長株でテンバガー(10倍株)を当てたい」「デイトレードでがんがん稼ぎたい」「IPOで爆上がり銘柄を当てたい」など、大きな利益を追求する投資でした。

(参考記事)【緊急アンケート】株価はどこまで上がる? 3割超が「もう上がらない」を答えたワケ

インデックス投資は人気が分かれる。その理由とは

今回の結果を年代別に集計したところ、世代による大きな差はあまり見られません。順位の入れ替えはあるものの、すべての年代において「高配当株」「株主優待」が1位と2位を独占しています。

ただ、それに続くものを見てみると、20代・30代の若い層では「定期預金より増える」が3位に入っているのに対して、60代や70代以上のシニア層になると「好業績銘柄」を選ぶ人が増えています。

その一方で、新NISAなどで特に人気と言われる「インデックス投資」は、30代で4位タイ、20代と40代では5位(20代はタイ)と上位に入っているものの、60位では10位タイ、70代以上では11位タイと、いずれも下から数えたほうが早いランクです。

インデックス投資は特に長期にわたる資産運用法のため若い人ほど有利と言われるほか、年齢が高くなるほど投資歴の長い人が多いと推測されることなどが、こうした結果となって現れているのかもしれません。

株式投資

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中