最新記事

テクノロジー

ベッドを「全身ごたつ」に変える「屋内テント」という新発想

光熱費を大幅に削減しながら、冬を暖かく過ごせる「室内温度+5度」の快適空間を作り出すプロダクト

2016年1月4日(月)10時13分
Social Design News

ある意味「全身ごたつ」 2013年に設立され、アウトドア製品、特にテントを専門としてきたiKamper社が初めて開発した屋内テント

 暖房をつけても温かい空気は上にたまる。また、そもそも部屋全体を温かくする必要もない......。その弱点はすぐに光熱費アップに反映される。

「Room in Room」(クリックすると、サイトに繋がります)はそんな問題点にアプローチした屋内テントである。ベッドやマットレスをひいた布団の上にこれを張れば、部屋の中に更に"マイスペース"が誕生する。また、次のようにベルトが張られており、パソコンで作業することもできる。

sdn160104-b.jpg

テント内に座ってパソコンを操作したり、寝転んでスマホで動画を視聴したりできるので、もう外に出られなくなってしまうかもしれない Soon Gyu Park-YouTube

 更には、寝転んでスマホ動画を観ることも可能だ。

 Room in Roomの中は部屋の温度より5度ほど温かいようだが、それも電気膝掛けなどのあったかグッズで、更に上昇させることができるだろう。また、こたつの電気代は1時間2〜5円と安いが、基本は下半身だけを温めるものだ。Room in Roomはその温め範囲を全身に広げたようなイメージ。


 日本においても冬場の光熱費はバカにならない。無駄な光熱費を抑えたいと思う人、また環境への配慮を考える人には、「部屋の中に屋内テントを張る」という選択肢がこれからじわじわと支持されていくかもしれない。そして日本では「屋内テント」というよりも「全身ごたつ」と言った方がインパクトは広がることだろう。

※当記事はSocial Design Newsの提供記事です
sdnlogo200.jpg


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

新教皇選出のコンクラーベ、5月7日開始 バチカン発

ワールド

プーチン大統領、対独戦勝80年で5月8-10日の停

ビジネス

独メルク、米バイオのスプリングワークス買収 39億

ワールド

直接交渉の意向はウクライナが示すべき、ロシア報道官
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドローン攻撃」、逃げ惑う従業員たち...映像公開
  • 4
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 7
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中