最新記事
ライフハック

毎日を幸福に過ごす7つの習慣の1つ目が「運動」である理由

2024年2月16日(金)18時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
運動 ランニング

Oneinchpunch-shutterstock

<幸福が存在するのは「いま」だけ。不幸の原因を取り除いたら、幸福の追求に全力を傾けるべきだ。運動、頭の体操、心の刺激、他人への親切......幸せに生きるヒント>

幸福になるには、いちばん幸福を感じる時を見つけ、その時間を増やすこと。そして、いちばん不幸だと感じる時間を見つけ、その時間を減らすこと。

シンプルで簡単なようでいて、簡単ではない?

「利益の80%は、顧客の20%がもたらす」「成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる」として有名な「80対20の法則」を使えば、もっと幸福にもなれると、起業家、投資家、経営コンサルタントであるリチャード・コッチは言う。
増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則

コッチの著書『人生を変える80対20の法則』は、20年以上にわたって世界中で読み継がれてきたロングセラー。その最新版である『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』(リ仁平和夫・高遠裕子翻訳、CCCメディアハウス)から一部を抜粋し、3回にわたって紹介していく。

3回目となる今回は、「幸福」について。

※抜粋第1回:100年以上前に発見された「タイパ」の極意...「時間の20%を有効に使え」
※抜粋第2回:人間関係を変えるには、まず「大切な20人」のリストを作る。すると上位4人に「重要度」の80%が集中する

◇ ◇ ◇

アリストテレスは言った。「人間が成すことはすべて、幸福になるためだ」と。

だが、長い歴史のなかで、われわれはアリストテレスの言葉に耳を貸そうとしなかった。アリストテレスが、もっと幸福になれる方法を指南し、幸福と不幸の原因を分析してくれていれば役に立ったかもしれない。

80対20の法則を幸福にもあてはめることができるだろうか。できる、とわたしは思う。

ほとんどの人は、幸福の大半がごく短い時間に起きるということを実感しているのではないだろうか。幸福の80%は時間の20%に集中する、というのが80対20の法則の仮説の一つだ。

この仮説を検証するべく、たくさんの友人に聞いてみた。時間を分けて考え(これまでの人生を年単位に分け、1年を12カ月に分け、1カ月を4週間に分け、1週間を7日に分け、1日を24時間に分け)、幸福を感じた時間がどのくらいあったかを答えてもらったのだ。友人の3分の2の答えが、80対20に近い不均衡のパターンを示していた。

とはいえ、仮定は誰にでも通用したわけではない。友人の3分の1の答えは、80対20のパターンにあてはまっていなかった。彼らの幸福は、時間上にほぼ均等に分布していた。

注目すべきは、この3分の1の友人のほうが、幸福のピークが人生のごく一部に集中している友人よりも、はるかに幸せそうにみえたことだ。

常識的に考えると、うなずける。人生の大半を幸せに暮らしてきた人のほうが、満ち足りた気持ちでいるに決まっている。幸福がごく短期間に集中している人は、一生をとおしてみると、それほど幸せとはいえないのだ。

これはまた、この本で一貫して述べてきた考えとも合致する。つまり、80対20の法則に照らすと、われわれの生活には無駄が多く、改善の余地が大いにある、ということだ。ただ、それ以上に重要なのは、80対20の法則をうまく活用すれば、もっと幸福になれる、といえる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中