ビットコイン10万ドル割れ...「トランプ関税」受け、世界貿易戦争懸念

暗号資産(仮想通貨)はアジア時間3日に下落し、ビットコインが3週間ぶり安値、イーサは昨年9月初旬以来の安値を付けた。トランプ米政権がカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に追加関税を賦課すると発表し、世界的な貿易戦争勃発懸念からリスク資産を売る動きとなっている。写真はビットコインのイメージ。昨年11月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
暗号資産(仮想通貨)はアジア時間3日に下落し、ビットコインが3週間ぶり安値、イーサは昨年9月初旬以来の安値を付けた。トランプ米政権がカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に追加関税を賦課すると発表し、世界的な貿易戦争勃発懸念からリスク資産を売る動きとなっている。
ビットコインは9万4476.18ドル。日本時間3日朝方に3週間ぶり安値となる約9万1441.89ドル近辺に下げた。イーサは約24%下落し昨年9月上旬の水準に押し戻された。直近は2494.33ドル。
投資家は、追加関税が成長や企業収益に打撃を与えるだけでなく、インフレを引き起こすと懸念している。
ペッパーストーンの調査責任者クリス・ウェストン氏は「暗号資産は週末にリスクを表現する唯一の方法だ。今回のようなニュースが出ると暗号資産はリスクを反映した動きになる」と述べた。
米大統領選挙戦から暗号資産推進を強く打ち出したトランプ氏が、大統領就任後、規制緩和などの具体的施策を発表していないことも一部投資家を失望させているという。


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