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中国経済中国が銀行・保険・証券監督当局の統合を検討、英国モデルに
各規制当局間の連携不足が夏場の株価急落の混乱を拡大
11月17日、中国政府は夏場の株価急落について、当局間の連携に問題があったとして、銀行・保険・証券市場を管轄する規制当局の統合を検討している。写真は北京の証券会社、16日撮影(2015年 ロイター/Li Sanxian)
中国政府は夏場の株価急落について、当局間の連携に問題があったとして、銀行・保険・証券市場を管轄する規制当局の統合を検討している。関係筋がロイターに明らかにした。
中国の株式市場は6月の半ばから8月にかけて4割以上下落し、政府は混乱の拡大を防ぐために異例の措置を取らざるを得なくなった。
関係筋によると、政策対応で当局間の調整が不十分だったことを踏まえ、政府首脳は3つの規制当局の統合に向けて協議を開始した。
株式市場の混乱を受けて業界の内部関係者は、数カ月以内に規制組織の大幅な改革が行われると予想していた。関係者がロイターに明らかにしたところによると、中国政府は既に中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)の肖鋼委員長の後任について人選を始めたという。
3つの規制機関はCSRCのほか、中国銀行業監督管理委員会(CBRC)、中国保険監督管理委員会(保監会、CIRC)。
3機関からのコメントは得られていない。
規制当局上層部の関係者によると、中国政府は規制の枠組みのモデルとして英国に注目している。英国は金融危機後にイングランド銀行(中央銀行、BOE)の金融システムに対する監督権限を拡大した。将来の銀行破綻を回避したいとの期待もあった。
ただ、中国人民銀行(PBOC)が新たな規制機関の一部に含まれるかどうかは不明だ。
現在は3機関がそれぞれ独立して運営しており、いずれも内閣に相当する国務院に直属している。
コメルツ銀行(シンガポール)のエコノミスト、Zhou Hao氏は「証券会社と保険会社と資産運用会社を区別するのは非常に難しいが、異なる規制の傘の下に置かれ、別々の規制対象になっている。これが多くの重複につながっている」と話した。