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ビッグスリー「キーレスエントリー車」の自動車メーカー10社を提訴、13人が死亡と米消費者
便利なキーレスエントリー車に潜む事故リスクをメーカーは隠していた?
8月26日、「キーレスエントリー車」をめぐり、米国の消費者らが、世界の大手自動車メーカー10社を相手取り、損害賠償などを求め米ロサンゼルスの連邦裁判所に提訴。コロラド州で昨年10月撮影(2015年 ロイター/Rick Wilking)
[26日 ロイター] - 鍵を差し込む代わりに、ボタン操作で車のエンジンを始動できる「キーレス始動車」をめぐり、米国の消費者らが26日、世界の大手自動車メーカー10社を相手取り、損害賠償などを求め米ロサンゼルスの連邦裁判所に提訴した。
キーレス機能を搭載した500万台以上の車の一酸化炭素中毒のリスクを隠し、13件の死亡事故が起きたとしている。
訴状によると、エンジンが停止するとの誤った認識を持つ運転手が、小型リモコン装置を車外に持ち出した後、エンジンがかかった状態の車が一酸化炭素を排出。家に接続して設置されている車庫などで車が放置された場合、一酸化炭素を吸い込み、負傷や死亡事故が起きる可能性があると主張している。
訴えられたのは、ドイツのBMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)、欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ、米国のフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダ<7267.T>、日産自動車<7201.T>、トヨタ自動車<7203.T>、韓国の現代自動車<005380.KS>。
原告側は、これら10社が少なくとも2003年以降米国で活用されているキーレス始動車のリスクを把握していたが、安全だとして販売してきたと説明。運転手がいない状態のエンジンに関する自動停止機能があれば、13人の死亡や負傷事故を防げた可能性があるとしている。
BMW、フィアット・クライスラー・オートモービルズ、トヨタはコメントを控えている。他の被告企業のコメントは得られていない。