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ゴールドマン・サックスに「ブラック企業」の疑い

ゴールドマンが摘発されたヨーロッパでは、エリート社員の過労死が相次いでいる

2013年9月19日(木)18時05分
アリソン・ジャクソン

相次ぐ悲劇 報酬は多額でも過重労働には限度がある(写真はNYのゴールドマン・サックス本社) Brendan McDermid-Reuters

「労働時間や時間外労働の管理がずさん」との訴えを受けて、スイスのチューリヒ州労働局は11日にアメリカの証券大手ゴールドマン・サックスの現地オフィスに対し立ち入り調査を行った。

 スイスでは最近、通信大手スイスコムのCEOやチューリヒ保険CFOが過労の末に相次いで自殺したばかり。また、バンクオブアメリカ・メリルリンチ(ロンドン)でドイツ人留学生のインターンが過労死した事件がヨーロッパ中に衝撃を与えているなかで、当局は企業の労働環境に対し集中的に調査を行ってきた。

 労働局によると今回の立ち入り調査はゴールドマン・サックスの従業員組合からの告発を受けてものという。裁量労働制を採用する企業は、スイスの労働法で労働時間の管理義務が免除されている。組合はゴールドマン・サックスが法律を乱用し、従業員に多大な残業を課していると主張している。

 ゴールドマン・サックスはこの件についてノーコメントとしている。

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