最新記事
アジア韓国で差別全開、ホリスターのイケメン軍団
中指を突き出し、「細い目」をバカにする――ソウル初上陸の米カジュアルブランドの店員たちが起こした人種差別騒動
白人至上主義? アバクロやホリスターの新店舗オープニングでおなじみのモデル軍団(写真はロンドン) YouTube
米人気カジュアルストア、ホリスターが韓国に初上陸した。アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)の姉妹ブランドで、名物は店舗入り口付近で客を出迎えてくれるマッチョなイケメンのモデルたちだ。
ソウル店オープンにあたってもそうしたモデルが派遣された。しかし経営陣は、異文化圏の客とどう接するべきかを教育し忘れたようだ。不慣れな環境に混乱したのだろう、モデルたちは人種差別的な言動で一大騒動を引き起こしてしまった。
現場を目撃した人によれば、あるモデルは店のオープニングイベントの写真撮影で客に向かって中指を立ててみせた。別のモデルは朝鮮王朝の王宮である景福宮の前で、「細い目」の顔を作ってポーズを取る自らの写真を画像共有サービス「インスタグラム」に匿名で投稿した。
さらにあるモデルは、新店舗で撮った写真をツイッターに投稿。フォロワーが「ものすごい数のアジア人があの写真を気に入ったみたい......すごいな」とつぶやくと、当のモデルはアジア人の英語の発音をからかうように、「ハハハ、ゼイ・ラーブ・イーット(they ruhhvvvv ittt!)」と返した。
これらがニュースサイトなどで取り上げられて騒動になると、ホリスターは次のような声明を発表した。「われわれの基本理念や、多様性と共生を重視する文化を大切にしている全世界8万人の同僚に代わり、彼らの独断的で無分別な行為が引き起こした無礼を心からお詫びします」
親会社であるアバクロへの風当たりも強まるだろう。同社はずいぶん前から、接客する店員に白人ばかりを採用するといった人種差別的態度で非難を受けている。アジア系やヒスパニック系の従業員から集団訴訟を起こされたこともある。
ホリスター問題は韓国の地元紙でも取り上げられ、市民による不買運動も起きているという。華々しいオープンとなるはずが、大きなケチがついてしまった。