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中国共産党御用達iPad「レッドPad」の中身
中国で遂に発売された共産党幹部向けタブレット端末には党員専用アプリがたくさん入ってお得?
威厳を重視? 革のケース付きで高級さをアピール Evolife.cn/Screengrab
中国で共産党員向けの「iPad」、その名も「RedPad Number One(レッドPad・ナンバーワン)」が登場した。
中国メーカー「紅派一号」が開発したこのタブレット端末は、地元では「紅派(ホンパイ)」の名で知られ、「共産党幹部や政府職員らがネットを使いこなすのを助ける新しいモバイルプラットフォーム」と宣伝されている。
アンドロイド3.2搭載で、ディスプレイは9.7インチ。共産党員向けアプリ各種をプレインストールした状態で発売される。価格は9999元(約12万円)と、中国でのiPad販売価格の2倍もする。
レッドPadの共産党員向けアプリには、例えば記者証が有効かどうかをチェックする機能や、国営メディアの記事やブログを読む機能が含まれる。また、党上層部からの指示が毎日送られて来るアプリや、ネット上で国民が政府についてどんなことを言っているかをストリーミングするアプリもある。
こうした特別なアプリがインストールされているためにレッドPadの値段は高くなったと、紅派一号の広報担当リウ・シエンリは南方都市報に語っている。「市場経済では、共産主義の製品でも市場価格を払ってもらわないとならない」
リウによれば、人々は高額な製品ほど物もいいと思うため、レッドPadの値段も意図的に高く設定されていると言う。
しかし、その値段が中国ネチズンの間で論議を呼んでいる。公務員は税金を使ってこんな高額商品を買うのかという非難の声だ。ウォールストリートジャーナル紙は、テレビショッピングを真似た皮肉たっぷりの書き込みもあると紹介した。
「これは党幹部の皆様のためだけに、特別に作られた商品です。これがあれば仕事や会議の途中で眠くなることもありません。引き締まった体も手に入ります。なのに、お値段はたったの9999元! どうぞどうぞ、私たち国民のカネを使って購入してください」